エンドーサー
この度、国内外問わず世界的にご活躍されている福盛進也さんとエンドースメント契約させていただくことになりました。
素晴らしい演奏、作品を発信されている福盛さんとのこの契約は、当工房としましてとても光栄に思っております。
約4年前にスティック製作のお話をいただき、それから幾度となく調整を加えながら現在ご使用いただいているスティックが完成しました。
福盛さんのスティックを完成させる道のりは僕にとってとても楽しく新しい挑戦でもありました。
操作性、音色、バランスすべてにこだわられたスティックなのですが、中でも音色の要素。
ダークなトーンにリバウンド感を増やし、響きのいいリムショット。そしてスティックを立てて先端の角を当てた時のクリーンな音を通常のショット角度で出したい。
求められているサウンドのスティックを作るには既存のどの形状にも当てはまらない、とその時おもいました。
早速チップのイメージを描きメールでのやり取りをかさね、作ったスティックを送り使っていただいた所、さらにもう一度チップの縮尺を1割大きくされて、現在の形状が完成しました。
そしてその後、メイプル~イエローハート、オリーブ、埋もれ木の欅、桜など色々な材を使い分けながら同形状でご使用いただいております。
サウンドから形状を逆算してスティックを制作させていただいた事は、色々なモデルがあふれているスティック製作において、とてもいい経験をさせていただいたと思っております。
これからも木とスティックと向き合い、確かなスティックを作り続けていけるよう日々精進したいと思います。